One year left -家族ごっこ-
逃げ場のないそこを、じわじわと、吸い付くような圧力で焦らすように擦り上げられる。


「……んあ、っ、……」


皮膚の最奥から脳の芯まで一気に駆け上がっていくような、思考のすべてを白く染め上げるような熱の波がせき止められなくなり、私はただ、自らが容赦なく崩されていくのを肌で感じていた。


長年私を縛りつけていた冷たい枷(かせ)が、彼の熱によって、跡形もなく壊されていく。


彼の大きな指先が、言葉にならない痺れるような刺激を伴って、ズズズと私の内側へと深く割り込んできた。


生まれて初めて味わう異物の侵入に、私は身体を必死にのけぞらせ、喉の奥から声にならない悲鳴を漏らし続ける。


ゆっくりと押し寄せる快楽の波が、地鳴りのような花火の衝撃波と重なって、私の脆弱な思考を完全に呑み込んでいった。


「なに、してるの……っ?」


溺れるような快感のなかに引きずり込まれ、もうまともな息の吸い方すら思い出すことができない。


ただ碧くんに縋ることしかできない。


「きもちいいよぉ……」


ボロボロと涙を流しながら、私はプライドも理性も全てを捨てて、碧くんにその身のすべてを委ねた。
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