One year left -家族ごっこ-
不意に、彼は倒れるように私に覆い被さった。


首元へと顔を深く埋めた碧くんの唇から、「――っ、……」と、理性をすべて手放したような低く熱い吐息が漏れる。


優しく扱おうと自制してくれていたはずなのに、彼自身のほうがもう我慢の限界を迎えてしまったのだ。


労わるような優しさは一瞬できれいに剥ぎ取られた。


私の内側を執拗に灼き尽くしていく彼の腰の動きが、歯止めの利(き)かない速度を帯びて、だんだんと激しく加速していく。


碧くんは、自らの逞しい肉体をすべて叩きつけるようにして、容赦なく、そしてどこまでも深くその熱を突き入れ始める。


「――あ、っ、……! ひ、あ……っ!」


狂おしいほどに注ぎ込まれる獰猛な熱に、それまで耐えていたはずの痛みが、どろどろの甘い痺れへと完璧に融かされていく。


お腹の奥を執拗に擦り上げられるたび、脳がぐつぐつと沸騰するような快感が、激しく揺れ続ける感覚ごと、何度も全身を呑み込んでいった。


あまりの気持ちよさに、もう、淫らな声を押し殺すことなんてできない。


ただ彼の与える熱のなすがままに、ベッドの上でなすすべもなく身悶えることしかできなかった。
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