One year left -家族ごっこ-
進路指導室を出ると、湧き上がる嬉しさに、自然と小走りになっていた。
階段を一段飛ばしで登って、軽い足取りのまま、三人の待つ教室のドアを勢いよく開けた。
その瞬間、机を合わせて座っていた夕紗と希歩と凛が、驚いたように一斉にこちらへ視線を向けた。
「うわ、びっくりした!萩花か」
夕紗がシャーペンを握ったまま、少し目を丸くして笑う。
「あれ?みんなで集まって、なにしてるの?」
首を傾げながら、彼女たちの輪へと歩み寄った。
「今、文化祭のダンス申し込み書いてるところ〜」
希歩は手元の用紙を指先で示しながら、片手で頬杖をつき、少し低めの声で言った。
突き合わせた机の上には、文字が並んだ申し込み用紙が広げられていた。
メンバー記入欄を見つめると、そこには三人の名前が綺麗に並んでいる。
一年生のときも、二年生のときも、彼女たちはいつも文化祭のステージに立っていた。
あの頃の私は、みんなのまぶしい青春のなかに、自分から入っていくことができなかった。
けれど、本当は。
まばゆい光のなかに、私も一緒に混ざりたかった。
階段を一段飛ばしで登って、軽い足取りのまま、三人の待つ教室のドアを勢いよく開けた。
その瞬間、机を合わせて座っていた夕紗と希歩と凛が、驚いたように一斉にこちらへ視線を向けた。
「うわ、びっくりした!萩花か」
夕紗がシャーペンを握ったまま、少し目を丸くして笑う。
「あれ?みんなで集まって、なにしてるの?」
首を傾げながら、彼女たちの輪へと歩み寄った。
「今、文化祭のダンス申し込み書いてるところ〜」
希歩は手元の用紙を指先で示しながら、片手で頬杖をつき、少し低めの声で言った。
突き合わせた机の上には、文字が並んだ申し込み用紙が広げられていた。
メンバー記入欄を見つめると、そこには三人の名前が綺麗に並んでいる。
一年生のときも、二年生のときも、彼女たちはいつも文化祭のステージに立っていた。
あの頃の私は、みんなのまぶしい青春のなかに、自分から入っていくことができなかった。
けれど、本当は。
まばゆい光のなかに、私も一緒に混ざりたかった。