One year left -家族ごっこ-
奥にはブランコとすべり台、それからベンチが一つだけ設置されていた。
『じゃあ、そこで待っててくれる? 今、帰るから』
「え?」
まともな返事をする前に、一方的に通話は切断された。
待ってて、って……どうして私がここで待っていなければいけないのだろう。
冷たい空気の中、私はスマホを握りしめたまま、しばらく立ち尽くして考えてしまった。
かけ直して理由を聞こうかとも思ったけれど、それで碧くんの機嫌を損ねて、やっぱり帰らないなんて言われたら困るからやめた。
こんなにすんなり解決するなら、わざわざ外に出ず、家から電話すれば良かった。
張り詰めていた糸が切れたせいか、急激な疲労が身体へ重く押し寄せてくる。
それでも、碧くんがちゃんと帰ってきてくれるなら結果的には良かったのだと自分に言い聞かせ、足元をふらつかせながら公園に入り、ひんやりと冷え切ったベンチに腰を下ろした。
『じゃあ、そこで待っててくれる? 今、帰るから』
「え?」
まともな返事をする前に、一方的に通話は切断された。
待ってて、って……どうして私がここで待っていなければいけないのだろう。
冷たい空気の中、私はスマホを握りしめたまま、しばらく立ち尽くして考えてしまった。
かけ直して理由を聞こうかとも思ったけれど、それで碧くんの機嫌を損ねて、やっぱり帰らないなんて言われたら困るからやめた。
こんなにすんなり解決するなら、わざわざ外に出ず、家から電話すれば良かった。
張り詰めていた糸が切れたせいか、急激な疲労が身体へ重く押し寄せてくる。
それでも、碧くんがちゃんと帰ってきてくれるなら結果的には良かったのだと自分に言い聞かせ、足元をふらつかせながら公園に入り、ひんやりと冷え切ったベンチに腰を下ろした。