One year left -家族ごっこ-

【秘密】

いつも夜遅くまでアルバイトが控えている私にとって、放課後の時間は、一人で静かに課題を進められる大切なひとときだった。


ここで課題をすれば、分からない問題に出会ってもすぐに職員室の先生を頼れるから助かっている。


窓の向こうからは、遠くのグラウンドで汗を流す運動部の賑やかな声がかすかに響いていた。


昼の名残をまとった白い光が窓から斜めに差し込むなかで、プリントの文字を見つめてペンを走らせていると、不意に部屋のドアが開いた。


その音に顔を上げると、同じクラスになった男子生徒が、教室へと入ってきた。
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