この恋、予定外。
••┈┈┈┈••
ラーメン店の前で足を止めて、中に入ろうとする高橋さんの背中に声をかけた。
「すみません、ちょっとだけ。リップ直します」
そう言いながらバッグからポーチを取り出す。
ファスナーを開けたとき、
「─────あっ」
嫌な感触が指に伝わる。
次の瞬間、中身が一気に弾けた。
「ちょっ、待っ…」
リップ、コンパクト、目薬、ブラシ、アイシャドウ諸々。
全部が地面に散らばる。
「わああぁぁぁっ!」
慌ててしゃがみ込む。
その中で、ひとつ。明らかに鈍い音がした。
「…え」
視線が止まる。
ケースが開きかかっていて、中の粉が崩れている。
お気に入りのアイシャドウ。まさに、デパコス。
「うそ…」
そっと持ち上げる。これはもう、分かる。
絶対、戻らない。
「もぉーー!最悪!」
ショックすぎて立ち上がれない。
私のポーチの全部があたりに飛び散らかっている。
視線が集まっているのが分かる。
でももはや、そんな視線など気にならないほどアイシャドウのショックが大きい。
その上から、
「…はは」
笑い声が落ちてきた。
ラーメン店の前で足を止めて、中に入ろうとする高橋さんの背中に声をかけた。
「すみません、ちょっとだけ。リップ直します」
そう言いながらバッグからポーチを取り出す。
ファスナーを開けたとき、
「─────あっ」
嫌な感触が指に伝わる。
次の瞬間、中身が一気に弾けた。
「ちょっ、待っ…」
リップ、コンパクト、目薬、ブラシ、アイシャドウ諸々。
全部が地面に散らばる。
「わああぁぁぁっ!」
慌ててしゃがみ込む。
その中で、ひとつ。明らかに鈍い音がした。
「…え」
視線が止まる。
ケースが開きかかっていて、中の粉が崩れている。
お気に入りのアイシャドウ。まさに、デパコス。
「うそ…」
そっと持ち上げる。これはもう、分かる。
絶対、戻らない。
「もぉーー!最悪!」
ショックすぎて立ち上がれない。
私のポーチの全部があたりに飛び散らかっている。
視線が集まっているのが分かる。
でももはや、そんな視線など気にならないほどアイシャドウのショックが大きい。
その上から、
「…はは」
笑い声が落ちてきた。