この恋、予定外。
─────だから。
たぶん、だと思う。

「…なんか」

ぽつりと、言葉が落ちた。

「なに?」

「なんでですかね」

自分でも分からないまま、続ける。

「高橋さんといると、楽しいです」

喉の奥が、少しだけ詰まる。
言いながら、もう分かっている。

「たぶん私、」

ほんの一瞬だけ、言葉が止まる。
あ、だめだ。もう止まらない。

「好きです」


その言葉を口にした瞬間、
全部の音が遠くなる。


「─────は?」

高橋さんの、焦ったような、たぶん初めて見る、一番びっくりした顔と声。

次に瞬きした時には、
「っ、ごほっ」
盛大にむせていた。

「ちょっ、大丈夫ですか!?」

思わず身を乗り出して、ゴホゴホしてる彼の背中に手を置く。思ったよりもその背中が大きくて、ちょっと意外だった。
ずっとそばにいたのに、気づかなかった。

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