この恋、予定外。
••┈┈┈┈••

牛丼を食べ終えたあと、私たちは駅に向かった。

「三鷹でしたよね」

「中央線。乗り換えなし」

高橋さんが電光掲示板を見上げている。

「電車移動がラクですねー!」

私は満腹のお腹をさすりながら改札を通った。


営業の外回りって、本当に意外と体力を使う。

牛丼大盛り。
満腹。

─────なんか、急に眠くなってきた。


ホームに電車が滑り込んできた。
私たちは並んで乗り込む。

昼前の車内はそこまで混んでいない。
ドア横の席が空いていたので、私と高橋さんはそこに座った。


電車の揺れが、やけに心地よかった。

牛丼大盛り。
午前中の外回り。


窓の外の景色がぼんやり流れていく。

……ちょっとだけ。
目を閉じるだけ。

そのつもりだった。

「……おい」

近くで呼ばれた気がしたけれど、体が動かない。
何かに支えられている感覚だけが、ぼんやりと残っている。

電車の揺れが、子守歌みたいに心地よかった。



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