この恋、予定外。
その言葉に首をかしげると、高橋さんはベンチにもたれたまま言った。

「営業の顔じゃないなあと思って」

「は?」

一瞬、言葉に詰まる。

「走ってる時の方が自然」

せっかくいい気持ちで走っていたのに、一気に疲れが押し寄せる。

「朝から分析しないでください!」

「声でかいって」

「論点そこじゃない!」

高橋さんはまたコーヒーを飲む。

「森川」

「はい」

「会社で叫ぶなよ」

「は?なにがですか?」

「朝から二回目はきつい」

「まだ叫んでません!」

…この人、朝から何言ってるんだろう。





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