この恋、予定外。
••┈┈┈┈••
営業フロアに戻ると、外の空気とは違う静けさがあった。
パソコンの音、誰かの小さな会話、蛍光灯の白い光。
やっと帰れたな、と思う自分の会社の穏やかな音。
私は自分の席に戻り、バッグを置いて座る。
外回りの疲れとは違う、何かが肩にずっしり乗っているような変な感じがした。
一度だけ、大きく息を吐く。
─────よし、集中。
気持ちを切り替えて、ノートパソコンを開く。
今日回った店のひとつひとつのデータを、報告用にまとめていく。
価格帯。テスターの減り。売れ筋。
いつも通りの作業。
いつも通り、のはずなのに。
キーを打つ指が、少しだけ遅い。
「森川ー」
だるそうに名前を呼ばれて、肩がわずかに跳ねる。
振り向くと、すぐ後ろに高橋さんが立っていた。
「あ、お疲れ様です」
声に張りが出ない。もはや無意識。
「おつかれさん」
彼は私の変化にはなにも言ってこない。というか、たぶん興味などないだろう。
その事実に胸がちくりとする。
営業フロアに戻ると、外の空気とは違う静けさがあった。
パソコンの音、誰かの小さな会話、蛍光灯の白い光。
やっと帰れたな、と思う自分の会社の穏やかな音。
私は自分の席に戻り、バッグを置いて座る。
外回りの疲れとは違う、何かが肩にずっしり乗っているような変な感じがした。
一度だけ、大きく息を吐く。
─────よし、集中。
気持ちを切り替えて、ノートパソコンを開く。
今日回った店のひとつひとつのデータを、報告用にまとめていく。
価格帯。テスターの減り。売れ筋。
いつも通りの作業。
いつも通り、のはずなのに。
キーを打つ指が、少しだけ遅い。
「森川ー」
だるそうに名前を呼ばれて、肩がわずかに跳ねる。
振り向くと、すぐ後ろに高橋さんが立っていた。
「あ、お疲れ様です」
声に張りが出ない。もはや無意識。
「おつかれさん」
彼は私の変化にはなにも言ってこない。というか、たぶん興味などないだろう。
その事実に胸がちくりとする。