この恋、予定外。
画面を見る。
数字を追う。
順番を組み直す。

やることは、まだ山ほどある。
ここで止まるわけにはいかない。


でも、どんどん、少しずつ、じわじわと。
余裕が削れているのが、分かる。

いつもなら流せることが、引っかかる。
いつもなら気にしないことが、残る。


「…だめ」

これ以上、崩れたら戻せない。
小さく、息と一緒にこぼす。今度こそ、誰にも聞こえないくらいの声で。


そのまま顔を上げて、もう一度画面に向き直る。

まだ、やらなきゃいけないことはたくさんある。下を向いている暇なんてない。

そう思いながら、私はまたキーボードを叩いた。




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