刻(とき)の断罪 ―真紅の絆―
翔は何を答えればいいのか分からず黙っていた。

「すみません、こんな話をしてしまって」
「…いえ…」

じっと奏が翔を見つめる。
視線を感じながらも、翔はどうしたらいいのか分からず俯いていた。

すると、そっと奏が翔の口元を指で拭った。

「アイス、つていますよ」

そう言いながら、指についているアイスをパクっと食べた奏。

それを見ていた翔は驚きつつも、なぜか笑えてしまい、いつものクールな表情が崩れた。

その表情を見た奏は、胸がキュンとなった。

「初めてですね、笑ってくれたの」

ハッとなり翔は俯いた。

奏は恥ずかしそうな翔を見ると、守ってあげたいと強く思った。
この笑顔をもういちどみたいからと…。

その後は並んでいる店をみながら他愛ない話をして、仕事に戻った奏と翔。

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