クールな年下男子と、甘い恋を。
 そう言い聞かせても、視界が歪むのを止められない。
 だって、本当は今頃、私は綺麗に着飾って、漣里くんと出店を見ながら歩いているはずで。

 皆と同じように、のんびりとかき氷でも食べながら、お祭りを楽しんでいるはずで。

 それなのに、なんでこんなことになったんだろう?

「……ひっ、く」
 漣里くんとの約束を優先して、お店の手伝いなんてしなければ良かった?
 私がいなきゃ、お母さんたちが大変だってわかってても?

 罪悪感に耐えられた?
 お祭りに行っても、本当に心から笑えてた?

 無理だ。そんなの決まってる。
 自分の性格は自分が一番よくわかってる。
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