零班は落第寸前!――名門男子校は秘密のスパイ養成学校でした――
結局、俺はよくわからないまま数日を過ごした。たぶん落ちたと思っていた。あの学校が何を見ていたのか、最後までよくわからなかったし、たぶん向いてるやつはもっとすごいやつなんだろうと思っていた。
そして合格発表の日、俺はもう一度、鷹ノ宮学園の門の前に立っていた。
重たい鉄の門も、石畳も、静かすぎる空気も、相変わらず妙だった。掲示板の前には受験生と保護者が集まっていて、みんな口数が少ない。母さんが横で小さく言った。
「ほら、当たればラッキー」
「射的みたいに言うのやめて」
受験番号の列を、上から順に追った。
ない。
やっぱりな、と思った。そうだよな。記念受験だし。普通じゃない学校だったし。俺はちょっとだけ肩の力を抜いた。
そのとき、掲示板のいちばん下、見落としかけた場所に、見覚えのある数字が引っかかった。
三七。
俺は二度見した。
もう一度見た。
たしかにあった。
記念受験のはずだったのに、俺の普通はそこであっさり外れた。
そして合格発表の日、俺はもう一度、鷹ノ宮学園の門の前に立っていた。
重たい鉄の門も、石畳も、静かすぎる空気も、相変わらず妙だった。掲示板の前には受験生と保護者が集まっていて、みんな口数が少ない。母さんが横で小さく言った。
「ほら、当たればラッキー」
「射的みたいに言うのやめて」
受験番号の列を、上から順に追った。
ない。
やっぱりな、と思った。そうだよな。記念受験だし。普通じゃない学校だったし。俺はちょっとだけ肩の力を抜いた。
そのとき、掲示板のいちばん下、見落としかけた場所に、見覚えのある数字が引っかかった。
三七。
俺は二度見した。
もう一度見た。
たしかにあった。
記念受験のはずだったのに、俺の普通はそこであっさり外れた。