零班は落第寸前!――名門男子校は秘密のスパイ養成学校でした――
試験が全部終わって、帰りのバスに乗ったときには、もう頭の中がぐちゃぐちゃだった。

筆記では椅子の数を聞かれ、面接では矛盾したことを言われ、走らされて、部屋を覚えさせられて、最後は銃を撃たされた。

学校ってなんだっけ、と思った。

家に帰ると、母さんがすぐ聞いてきた。

「どうだった?」

「普通の筆記に変な問題が混ざってて、面接でわざと矛盾したこと言われて、走って、部屋を覚えさせられて、最後は銃」

母さんが止まった。

「……盛ってる?」

「盛るならもっと信用される方向に盛る」

父さんが奥から顔を出した。

「給食は?」

「まだ入学してない」

「そっか」

そこは納得するなよ。
< 9 / 72 >

この作品をシェア

pagetop