秘書ですがエリート社長に溺愛されています
次の瞬間。玲司の手が、机に置かれた。

私のすぐ横。逃げ場がなくなる。

「社長……?」

顔を上げると、玲司がすぐ近くにいた。

真っ直ぐな視線。

それが私を捉えている。

「水瀬」

低く名前を呼ばれる。

「はい……」

心臓が激しく鳴っている。

玲司は少しだけ眉を寄せた。

「お前は、分かっているのか」

「何を……ですか」

玲司はしばらく黙った。

それから、ゆっくりと口を開く。

「俺の隣で三年も働いているのに」

その声は、いつもより低かった。

「どうして気づかない」

「……え?」

「俺が、お前をどう思っているかだ」

 私は息を呑んだ。

 玲司の手が、そっと私の腕を引く。

 体が引き寄せられる。

「見合いなんて受けるな」

 その言葉は、はっきりしていた。
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