秘書ですがエリート社長に溺愛されています
「まだ決めていません」

「断ればいい」

 即答だった。

 私は思わず目を瞬かせる。

「社長?」

「お前に見合いなんて必要ない」

真顔で言う。

あまりにも真っ直ぐで、私は困ってしまった。

「でも……」

「でも?」

「年齢的にも、そろそろ考えないと」

私がそう言うと、玲司の眉がぴくりと動いた。

「考える必要はない」

「どうしてですか」

「俺が困る」

私は思わず固まった。

「……え?」

 玲司は私をじっと見ている。

「昨日も言っただろう」

 低い声。

「他の男のところに行かれるのは面白くない」

 胸が、どくんと鳴った。

 私は慌てて視線を落とす。

「社長、そういう言い方は……」

「事実だ」

 玲司は平然と言った。
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