秘書ですがエリート社長に溺愛されています
「とにかく」

机の上の書類を指で叩く。

「今日から仕事を増やす」

「え?」

「お前にしか任せられない案件だ」

「それは……」

私はスケジュール帳を開く。

しかし次の瞬間、驚いた。

「社長、これ全部……?」

打ち合わせ、資料作成、会議準備。

予定がぎっしり入っている。

玲司は平然としていた。

「問題ないだろう」

「いえ、できますけど……」

「なら決まりだ」

そう言って、玲司は社長室へ戻っていく。

私はしばらく呆然としていた。

明らかに仕事が増えている。

しかも――ほとんどが社長関連の仕事だ。

つまり。社長と一緒にいる時間が増える。

それに気づいた瞬間、胸が少しざわついた。
< 19 / 57 >

この作品をシェア

pagetop