秘書ですがエリート社長に溺愛されています
「まだ終わらないのか?」

後ろから玲司の声がした。

「あと少しです」

私は資料をまとめながら答える。

「明日の会議資料、ここを直しておきたくて」

「真面目だな」

そう言いながら玲司が近づいてくる。

そして突然、腕を引かれた。

「え……」

気づけば私はソファーに座らされていた。

「社長」

「玲司だ」

すぐに訂正される。

そのまま隣に座ると、玲司は私を抱き寄せた。

「ちょっと休憩だ」

「休憩って……」

 言い終わる前に、胸に引き寄せられる。

 玲司の腕は強くて温かい。

「仕事中ですよ」

「残業中だ」

 平然と言う。

 そして私の髪に顔を寄せた。

「お前の匂い、落ち着く」

「玲司……」

 名前を呼ぶと、玲司の腕がさらに強くなる。

「静かにしろ」

 低い声。
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