秘書ですがエリート社長に溺愛されています
玲司は私の顔を見つめる。

「もういると言えばいい」

「え?」

「恋人が」

胸が大きく鳴った。

玲司はゆっくり言う。

「俺だ」

「えっ‼」

私は玲司の真剣な瞳に、震えるしかなかった。

その日の午後。

私は社長室で書類を整理していた。

「これで最後です」

そう言って玲司のデスクに資料を置いた瞬間だった。

ノックの音がした。

「失礼するよ」

 ドアが開いた。

 入ってきた男性を見て、私は思わず息をのむ。

 落ち着いたスーツ姿。

どこか玲司に似た鋭い目。

「副社長……」

 会社の副社長、神崎 恒一だった。

 玲司は椅子に座ったまま顔を上げる。

「珍しいですね」

「たまには顔を出さないとね」
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