秘書ですがエリート社長に溺愛されています
「お見合いは受けてもらう」

 玲司の眉がぴくりと動く。

「……何を言ってるんですか」

 副社長はポケットからスマートフォンを取り出した。

「日付はここ」

 画面をちらりと見せる。

「来週の金曜日」

 そして続けた。

「場所は銀座の料亭」

 聞いたことのある店の名前だった。

 都内でも有名な、高級料亭。

「ちゃんと予約してある」

玲司の声が低くなる。

「断ると言ったはずです」

「それは困る」

 副社長は軽く笑った。

「これはね」

 少しだけ真面目な顔になる。

「ただの見合いじゃない」

 その言葉に、私と玲司は同時に顔を上げた。

「……どういう意味ですか」

 玲司が聞く。
< 43 / 57 >

この作品をシェア

pagetop