秘書ですがエリート社長に溺愛されています
けれど、その想いは誰にも言ったことがない。

言えるはずもなかった。

私は秘書、社長を支える立場の人間だ。

恋なんてしてはいけない。

そもそも、釣り合うはずがない。

玲司は若くして会社を成功させたエリート社長。

経済誌にも取り上げられるほどの人物だ。

それに比べて私は、ただの会社員。

普通の家庭に生まれて、普通に大学を出て、普通に就職した。

そんな私が社長に恋をするなんて、身の程知らずにもほどがある。

だから私は――この恋を、とっくに諦めている。

胸の奥にしまい込んで、誰にも気づかれないようにしている。

それでいい。

社長の隣で仕事ができるだけで、十分幸せなのだから。
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