【完結】魔力0の訳あり王女、最狂につき取り扱い注意
シャルレーヌはこうしてパーティーのパートナーに選ばれたのだ。
アナベルもこれからはヴィクトールへのアピール方法を変えていかなければならない。

彼女は間違いなく最弱の妃だ。

まさかシャルレーヌが一歩抜きん出ているとは思いもしなかった。
それも魔法が使えずに知識がないからだろう。
ヴィクトールは闇魔法のことを明かしていない。それが皆が彼を恐れる理由だろうか。

このままシャルレーヌの好きにはさせてはいけない。
そう思ったアナベルはすぐにー動き出す。


「皇帝陛下、わたくしを助けてくださいませっ!」

「…………」

「わたくしはシャルレーヌ様の病を治そうと提案しただけなのです。それなのに急にわたくしに攻撃してきたんですよ!? 怖かった……」


アナベルは顔を両手で覆い、小さく肩を揺らす。
声を漏らせばアナベルが恐怖で泣いていることが伝わるはずだ。
ヴィクトールの様子を見ることができないが、きっとシャルレーヌが治療を断ったことに驚いているに違いない。
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