あなたの子どもが欲しい夜 4つの愛と本能の物語
ベッドに沈んだまま、私はまだ少し熱の残る頬を枕に預けていた。

乱れた呼吸も、肌に残るぬくもりも、さっきまで交わしていた口づけの余韻も、全部が夢みたいだった。

恒一が隣で私を見つめている。

その視線があまりにも優しくて、私は少しだけ照れたように目を伏せた。

「……そんなに見ないで」

小さく言うと、恒一はふっと笑った。

「やっと本当に手に入ったんだと思ったら、見ていたくなるんです」

「何よ、それ」

「ずっと好きだった人が、今こうして俺の腕の中にいるんですよ」

胸の奥がきゅっと甘く締まる。

私はシーツを少しだけ握りしめて、彼を見上げた。

「ずっとって、どのくらい?」

「最初に会った日から、たぶん」
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