パフェの魔法:それは、あなたが望んだ物語
「えっ、おほん! ……ところで、パフェ殿。単刀直入に伺いたい。貴殿はいったい、どのような『特性魔法』の持ち主で? 火か、水か、あるいは雷か。どのような奥義で我らを救ってくれるのですかな?」
パフェは、指先の消えかけた光をふっと吹き消すと、事もなげに答えました。
「いいえ。何もございませんわ」
「……何もない?」
大臣は、耳を疑ったように目を見開きました。
「はい。目立った特性などは持ち合わせておりません。私はただの、名もなき魔法使いです」
「な、何を馬鹿な! そのような身一つで、あの恐ろしい『負の魔法使い』に立ち向かおうというのか!」
大臣の怒声が広間に響き渡りました。しかし、パフェはその言葉を遮るように、穏やかでありながら拒絶を許さないトーンで告げました。
「――まずは、城下を案内していただけませんでしょうか」
その瞬間、室内の空気は一層重く冷え込みました。
救世主を待ちわびていたはずの大人たちの顔に、隠しきれない不安と不信感が影を落としていくのを、パフェは大きな白いハットの陰から静かに見つめていました。
パフェは、指先の消えかけた光をふっと吹き消すと、事もなげに答えました。
「いいえ。何もございませんわ」
「……何もない?」
大臣は、耳を疑ったように目を見開きました。
「はい。目立った特性などは持ち合わせておりません。私はただの、名もなき魔法使いです」
「な、何を馬鹿な! そのような身一つで、あの恐ろしい『負の魔法使い』に立ち向かおうというのか!」
大臣の怒声が広間に響き渡りました。しかし、パフェはその言葉を遮るように、穏やかでありながら拒絶を許さないトーンで告げました。
「――まずは、城下を案内していただけませんでしょうか」
その瞬間、室内の空気は一層重く冷え込みました。
救世主を待ちわびていたはずの大人たちの顔に、隠しきれない不安と不信感が影を落としていくのを、パフェは大きな白いハットの陰から静かに見つめていました。