パフェの魔法:それは、あなたが望んだ物語
大臣の一人が、声を潜めて苦々しく囁きました。
「……だから言わんこっちゃない。あんな得体の知れぬ連中に協力を頼むなど、間違いだったのだ」
パフェは、豪華な絨毯が敷かれた部屋の中をゆっくりと歩き回り始めました。
その視線は王や大臣に向くことはなく、ただ真剣な面持ちで、高い天井や装飾の施された壁の隅々を這うように見上げています。
(……かなり重たいわね。負の空気が、べっとりと澱(よど)んでいるわ)
彼女がそっと人差し指をかざすと、その指先にぽっと小さな灯りがともりました。
けれどその光は、吹き抜ける風もないのに、今にも消えてしまいそうなほど弱々しく震えています。
(やはり……。ここでは、私の魔法も本来の輝きを失ってしまうみたい)
その頼りない光景を、王たちは息を呑んで沈黙のまま見守っていました。
ふと、パフェの視線がお妃様の膝の上で丸まっているアヒルに止まります。
するとアヒルは、射抜かれたような鋭い視線に耐えかねたのか、ぷいと顔を背けてお妃様の腕の中へ深く潜り込みました。
お妃様もまた、愛しい宝物を守るかのように、ぎゅっとアヒルを抱きしめ直します。
静寂を破るように、大臣がわざとらしい咳払いをして声を上げました。
「……だから言わんこっちゃない。あんな得体の知れぬ連中に協力を頼むなど、間違いだったのだ」
パフェは、豪華な絨毯が敷かれた部屋の中をゆっくりと歩き回り始めました。
その視線は王や大臣に向くことはなく、ただ真剣な面持ちで、高い天井や装飾の施された壁の隅々を這うように見上げています。
(……かなり重たいわね。負の空気が、べっとりと澱(よど)んでいるわ)
彼女がそっと人差し指をかざすと、その指先にぽっと小さな灯りがともりました。
けれどその光は、吹き抜ける風もないのに、今にも消えてしまいそうなほど弱々しく震えています。
(やはり……。ここでは、私の魔法も本来の輝きを失ってしまうみたい)
その頼りない光景を、王たちは息を呑んで沈黙のまま見守っていました。
ふと、パフェの視線がお妃様の膝の上で丸まっているアヒルに止まります。
するとアヒルは、射抜かれたような鋭い視線に耐えかねたのか、ぷいと顔を背けてお妃様の腕の中へ深く潜り込みました。
お妃様もまた、愛しい宝物を守るかのように、ぎゅっとアヒルを抱きしめ直します。
静寂を破るように、大臣がわざとらしい咳払いをして声を上げました。