桐生家の四兄弟と私〜義兄弟に囲まれてます〜


空港を出て、タクシーに乗り込む。
向かうのは、あの家。

四年ぶりの桐生家。

敦兄は去年、シンガポールまで会いに来てくれたけど、他のみんなとは、それきりだ。

でも、体感はもっと長い。

見慣れたはずの大きな門が、少しだけ遠く見えた。

前に立つと、胸の奥がきゅっと縮む。

緊張と不安、その奥にほんの少しの期待。

誤魔化すみたいに空を見上げる。
今日は、雲ひとつない晴天。

こんな日に帰ってくるなんて、運がいいはず。

よし、大丈夫。

自分に言い聞かせるように、ゆっくり息を吐く。
そしてインターホンを押した。

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