冷徹社長との出張一夜は溺愛の始まりでした

4. 豪華な夜と、崩れる理性

圭太さんに連れられて入ったのは、ホテル最上階のレストランだった。

大きな窓の向こうには、夜の街が宝石みたいに広がっている。

川沿いの灯りも、遠くのビルの明かりも、水面に溶けるように揺れていて、地方都市とは思えないほど洗練されて見えた。

「……きれい」

思わず零れた声に、圭太が私を見る。

「そうだな」

それだけの返事なのに、心臓が妙に騒ぐ。

仕事中の圭太さんは、こんなふうに私をまっすぐ見ることなんて滅多にない。

席に案内され、静かに料理が運ばれてくる。

磨かれたグラス、整えられたナイフとフォーク、落ち着いた照明。

何もかもが完璧で、どこか圭太に似合っていた。

「社長、こんなところまで来なくても……」

「嫌か」

「そういう意味じゃありません」
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