冷徹社長との出張一夜は溺愛の始まりでした
「もう秘書としてだけじゃ見られない」

圭太さんが私を抱き上げ、そのままベッドへ運ぶ。

シーツに身体が沈み、見上げた先には、いつもの冷徹社長じゃない男の顔があった。

「他の男に渡すくらいなら、今夜全部奪う」

「……っ」

「怖いか」

私は首を振った。

「怖くないです」

「本当に?」

「だって、ずっと……こうしてほしかったから」

その瞬間、圭太の瞳が揺れた。

次のキスは、痛いほど熱かった。

三年押し殺してきた感情が、一気に溢れていく。

抱きしめる腕も、重なる呼吸も、名前を呼ぶ声も、全部が切羽詰まっていて、余裕なんてどこにもない。

「由真」

「はい……」

「他の男のことを考えるな」

「……今は、考えられません」

「今夜だけじゃない」

圭太さんが額を寄せて、低く言う。

「これから先もだ」
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