冷徹社長との出張一夜は溺愛の始まりでした
「ずっと好きで……諦めようとしても無理で……三浦さんは優しいのに、ちゃんと未来をくれる人なのに、それでも圭太さんのことばっかり考えてしまって……」

涙で言葉が途切れる。

こんなみっともない告白、したくなかった。

もっとちゃんと、綺麗に伝えたかったのに。

「好きなんです……っ」

その瞬間、圭太さんが私を抱き寄せた。

広い胸に顔が埋まる。

あたたかくて、苦しくて、安心してしまうのが悔しい。

「知ってるよ」

頭の上から落ちてきた声は、驚くほど静かだった。

私は思わず顔を上げる。

「……知ってたんですか」

「ああ」

「じゃあ、どうして」

「言っただろう。おまえを縛りたくなかった」

圭太さんの手が、涙で濡れた頬に触れる。

指先がそっと拭ってくれるだけで、また泣きそうになる。
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