冷徹社長との出張一夜は溺愛の始まりでした
「由真、おまえは一人で考えすぎる」

「……そうかもしれません」

「年齢のことも、子どものことも、周囲のことも、全部自分だけで抱え込んでいた」

「だって、誰にも言えなくて」

「これからは言え」

圭太さんの声が少しだけやわらぐ。

「不安なら不安だと言え。欲しい未来があるならそれも言え。勝手に諦めるな」

「……はい」

「子どもが欲しいなら、その未来も俺が一緒に作る」

その一言が、胸の奥深くに落ちた。

ずっと私だけが焦っている気がしていた。

欲しいと言うのも恥ずかしかった。

年齢を意識しているみたいで、必死に見える気がして、隠していた。

でも今、圭太さんはそこから目を逸らさずに、ちゃんと同じ方向を見てくれている。

「圭太さん」

「何だ」

「……嬉しいです」

そう言うと、圭太が少しだけ口元を緩めた。
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