冷徹社長との出張一夜は溺愛の始まりでした
その口づけが柔らかく肌に落ちて、思わず吐息が漏れた。

「圭太さん……」

「由真の肌、滑らかで綺麗だ」

圭太さんの手が、私の服を一枚一枚剥いでいく。

シーツに沈んだまま、私は熱い息をこぼした。

圭太さんの腕はさっきからずっと離れない。

抱きしめる力が強いわけじゃないのに、逃がす気がないのが分かる。

背中に回された手が何度も撫でてきて、そのたびに身体の奥がじんわり熱くなる。

「圭太さん……」

「何だ」

低い声が近すぎて、また胸が跳ねる。

「そんなに見ないでください」

「無理だな」

 即答だった。

「やっと俺のものになったのに、見ないでいられるか」

その言い方に、私の頬が一気に熱くなる。

「もう……」

「顔、赤いな」

「圭太さんのせいです」

「知ってる」

圭太さんはそう言って、頬に口づけた。
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