冷徹社長との出張一夜は溺愛の始まりでした
唇の端、目元、耳の下。ひとつずつ、わざと焦らすみたいに触れてくる。

「由真」

名前を呼ばれるたびに、身体が素直になる。

ずっと欲しかった声で、ずっと欲しかった熱で、甘く囲われている。

「好きだ」

唇が離れたすぐあとで囁かれて、思わず圭太さんのシャツを掴んだ。

圭太さんの手が、背中をゆっくり撫で下ろす。

その手つきがいやに丁寧で、でも途中から少しだけ乱暴に変わるのが分かって、息を呑んだ。

「由真、今夜は俺に甘えてろ」

「うん……」

圭太さんの指が私の体に熱を持たせる。

圭太さんの耳元で、何度も吐息を熱く吐いた。

「たまらない、由真」

やがて体がビクンと跳ねると、圭太さんは私の唇を塞いだ。

「これからが本番だ」

体が1つに繋がると、圭太さんの喘ぎ声が聞こえた。
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