真夜中にハーブティーを、あなたとふたりで

 
第三章 元カレと雨
 
 隼人くんと友達プラスαになってから三日。
 あれからほぼ毎日のようにメッセージが送られてくる。 
 どれも今日なにを食べたとか、仕事が終わったって言う他愛もないものだ。
 ただ、それと同じぐらい、いやそれ以上の頻度で私を悩ます着信が増えていた。
 相手は元カレ悠磨だ。
 SNSをブロックすると、今度はスマホに直接電話をかけてくるようになった。
 今さらなんだと言うのだろう。
 出勤すると、早番だった井上さんがバックヤードで早野さんと話をしていた。
「どうしたの?」
 またなにかトラブルがあったのかと声をかけると、早野さんが商品のストック場所が分からずお客様を怒らせてしまったらしい。
「それでお客様は?」
「私が謝罪し対応しました。幸い謝ったら許してもらえましたし、大きなトラブルにはなっていません」
「ありがとう。それですんでよかったわ」
 謝罪しても許してもらえない場合もある。この程度のトラブルなら店舗内で処理し本社連絡は不要となっている。ただ。
「早野さん、もう三ヶ月も経つのにストック場所を覚えていないのは問題よ」
「うっかり忘れてしまったんです」
< 21 / 64 >

この作品をシェア

pagetop