甘すぎる溺愛は、美しい花の隣で。
やっぱりあの日の喧嘩からまだどこかぎこちないのだろうか……。

そう思っていたのに、何故か空雅くんはただじっと私を見ている。

「空雅くん……?」

「あ、すみません」

何故か謝る空雅くん。

その意味は分からなかったけれど、空雅くんはまだ私のことを見つめている。

「えっと、私の服装変かな……」

「まさか!」

「なら良かったけど……」

幸せそうに、でもどこか苦しそうに、空雅くんが微笑んだ。




「澪花さん、とっても綺麗ですよ」



「っ……!」




いつもと違って着飾っているので不安になったが、変な訳ではなかったらしい。

しかし、空雅くんはまだ真剣な表情のままで。

「あの、澪花さん……」

「ん?」

いつも言葉に詰まることなどない空雅くんが言葉に詰まっている。
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