嘘から始まる恋煩い!
「あ、美亜。いたいた、おはよう。」
待ち合わせ場所である最寄駅の改札出口で、私たちは海里センパイと会った。
わぁ………、今日は一段とオシャレな着こなしをしているな、センパイ。
白い無地のTシャツだけではまだ少し肌寒いから、上に鮮やかなブルーのカーディガンを重ね着している。
ボトムスはデニムのジーンズで、胸元ではシンプルなシルバーネックレスが太陽の光を反射して光っている。
背も高いし、大人っぽいコーデもあって、大学生に見えても全然おかしくない。
「おはようございます、海里センパイ。あ、こっちは弟の世那です。約束通り着いてきましたけど、よろしくお願いします。」
「ははっ、美亜っていつも敬語だよね、堅苦しくない?………こんにちは、東雲海里です。美亜は一個下の後輩だよ。世那くんだよね?」
「………はい。よろしくお願いしますね、『海里センパイ』?」
「……うーん、オレ嫌われてる?でもそれより、写真でチラッと見ても思ったけどカッコいいね、君。」
「は?なんで写真を………?」
「あぁ、前美亜と兄弟の話になったときに見せてくれたんだよ。それに美亜のスマホの壁紙で、ツーショットだったでしょ?」
「………へぇ、姉ちゃん、おれの話学校でしてたの?」
「あ、うん。嫌だったらごめんね?」
確かに世那の話を海里センパイにしたことはあるけど、まさかここまで覚えていたとは思わなかった。
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