嘘から始まる恋煩い!
その誰か………は、もちろんこの場にいるもう1人、世那のことで。
「ちょっと。姉ちゃんはおれの隣でしょ?姉弟なんだし、普通だよね?」
と、海里センパイを睨んだ。
「「…………。」」
彼らの間に、何とも言えない気まずい沈黙がおりる。
…………え、何この状況。
まるで私の隣を競っているような感じじゃん、なんで急にこうなったの?

海里センパイ…………、もしかして私とそんなに話したいことがあった?
世那がドリンクバーに行っている間に秘密の話とか?
いやいや、そんな時は私もドリンクバーに行っているし向かい合わせでも話せるよね。
「まあ確かに世那くんの言うことに一理はあるかもしれないね。でもオレ、本来なら今日美亜と2人だったんだよ?」
「…………うっ。」
「ね?だからここは譲ってくれてもいいんだけどなぁ。」
「い、いやそれとこれは………。」
私が黙ったまま突っ立っていると、海里センパイが世那に少しの毒を吐いた。
ああ、やっぱりセンパイの心はブラック。お腹真っ黒だよ………。
呆れた私は、このままにしておくわけにもいかないのであることを2人に提案した。

「もう、だったら私が1人で座ります。海里センパイと世那は少しでも仲を良くするために隣に座ってください。」
「「え゛」」
「何?何も嫌なことはないよね…………?しかもこのままでいると埒があかないんだよ………?」
「「すみませんわかりました。」」
ということで、彼らに仲良く座ってもらうことにした。

1番の腹黒は私………なんてことは、ないからね?(ニッコリ)
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