夕焼けの空に、君を想う。
ある日、母さんに聞いた事がある。
「どうして、僕だけ…外に出ちゃ行けないの?」
母さんは、少し困った顔をした後。
「…体が、弱いからよ」
そう言った。
その言い方は、どこか諦めていて。
それ以上は…何も聞けなかった。

父さんは、もっと分かりやすかった。
父さんは実力主義。
いつも、出来るか、出来ないかで判断する。
…僕は、''出来ない側''だった。

勉強も、運動も…何もかもが、だんたん出来なくなっていった。
頭が、ぼんやりする。
体が、思うように動かない。
最初は、気のせいかと思った。
でも…それは、確実に進んでいった。

「どうして出来ないの…?」
母さんの、声。
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