来年も、君と桜を。
(この人……)


「……はい」

小さく答えて、黒板の問題をなんとか解く。


「正解だな」

先生の声。

ほっと息をついて、席に戻る。



「ありがとうございます」

こそっと言うと、


「……別に」


またそれ。



でも、

ほんの少しだけ、

口元が緩んでいた気がした。
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