来年も、君と桜を。
昼休み。

教室は一気に騒がしくなる。



(どうしよ……)


お弁当を持ったまま、少しだけ迷う。


一人で食べる。

それでいいはずなのに、


「……」

ちらっと横を見る。


蓮は机に突っ伏していた。


寝てるのか、ただ目を閉じているのかも分からない。



(……関係ない)


そう思って立ち上がろうとしたとき、



「どこ行く」

低い声。


びくっとして振り向く。


「え……あ、えっと」

「飯」

短く言う。


「……食べますけど」

「ここで食えよ」


「……え」

さらっと言われて固まる。


「わざわざ移動すんな」


関係ないって言おうとしたけど、
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