響け!涙のペザンテ
笑顔の男性が探偵事務所に入ってくる。その背中には大きなリュックが背負われていた。フードデリバリー代行サービスである。

予想もしていなかった来客にレオンハルトは目を丸くした。そしてアントーニョたちの方を見る。

「誰かが注文したのかい?」

「実は、レオンは今日帰って来ないだろうから「ここでパーティーしよう」って話になって」

マーガレットが笑い、男性から料理を受け取っていた。そのまま彼女はテーブルに料理を並べていく。BLTサンドイッチ、ブーケボウルサラダ、豆乳トマトスープ、ローストビーフ、タラのレモンハーブ蒸しなどなど。十種類以上の料理にレオンハルトは苦笑する。

「たくさん頼んだんだね」

「色んな料理をみんなで楽しむのがパーティーだろ!」

アントーニョが取り皿を配る。それを見たオルハンがニヤリと笑った。

「トーニョ。料理を独り占めしないようにね」

「テメェに言われなくてもやらねぇよ!」
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