妹に全てを奪われた伯爵令嬢は遠い国で愛を知る
「ええ。傷ついた身体と同じで、魔力と生命力を隔てる境目――便宜上、膜とでも呼びましょうか。膜にも自己回復能力があるからね。一か月くらい魔法を使わなければ治ると思うわ」
「本当に!?」
「ええ。過去に似たような馬鹿をやって片目の《魔力環》が変色してしまった魔女を知ってるから間違いないわ。安心しなさい」
「良かった……」
私は脱力して長椅子の背もたれに背中を預けた。
「エンドリーネ伯爵の許可も取ったことだし、あたしはこれからしばらくここに滞在してリュオンの代わりに街を守る。あんたはその間、一切魔法を使っちゃダメよ」
ドロシーはリュオンの右目に浮かぶ赤い《魔力環》を見ている。
「リュオン、魔法を使っては駄目よ。何があっても絶対絶対駄目だからね!!」
背もたれから背を離し、リュオンの腕を強く握る。
「了解」
「どうしてそこで嬉しそうな顔をするの! あなた自分が危険な状態だってことわかってる!?」
「わかってるって」
「セラに心配されて嬉しいんだろうな……」
「もう病気だね……」
私が怒る一方で、ユリウス様たちは呆れていた。
「本当に!?」
「ええ。過去に似たような馬鹿をやって片目の《魔力環》が変色してしまった魔女を知ってるから間違いないわ。安心しなさい」
「良かった……」
私は脱力して長椅子の背もたれに背中を預けた。
「エンドリーネ伯爵の許可も取ったことだし、あたしはこれからしばらくここに滞在してリュオンの代わりに街を守る。あんたはその間、一切魔法を使っちゃダメよ」
ドロシーはリュオンの右目に浮かぶ赤い《魔力環》を見ている。
「リュオン、魔法を使っては駄目よ。何があっても絶対絶対駄目だからね!!」
背もたれから背を離し、リュオンの腕を強く握る。
「了解」
「どうしてそこで嬉しそうな顔をするの! あなた自分が危険な状態だってことわかってる!?」
「わかってるって」
「セラに心配されて嬉しいんだろうな……」
「もう病気だね……」
私が怒る一方で、ユリウス様たちは呆れていた。