妹に全てを奪われた伯爵令嬢は遠い国で愛を知る
満天の星の下で君と
「あっ、いま向こうで星が流れたわ。見た?」
事件から二日が経過した夜。
私はラスファルの北側に連なる山のうち、最も高い山の中腹にいた。
魔法が使えないリュオンの代わりにドロシーがここまで私たちを魔法で運んでくれた。一時間後に迎えに来ると言って彼女は飛び去った。
今頃彼女はエンドリーネ伯爵家と共に同じ星空を見ていることだろう。
ユリウス様を猫にしてしまったにも関わらず、ドロシーは屋敷の住人たちにおおむね好意的に受け入れられてる。ドロシーはバートラム様やスザンヌ様の懐の深さに戸惑っているようだった。
「見た。こっちにも流れた」
開けた場所に敷布を敷き、私はリュオンと手を繋いで仰向けに寝転がっている。
私と彼の手首に光るお揃いの腕輪は、リュオンが昨日プロポーズの言葉と共に贈ってくれたもの。
ダイヤモンドよりも硬く高価なミスリル銀で出来た腕輪の中心には小さな宝石が象嵌されていた。
私が青、リュオンが銀色。互いの瞳の色だ。
シンプルな意匠の腕輪に私は一目で惚れ込んだ。
事件から二日が経過した夜。
私はラスファルの北側に連なる山のうち、最も高い山の中腹にいた。
魔法が使えないリュオンの代わりにドロシーがここまで私たちを魔法で運んでくれた。一時間後に迎えに来ると言って彼女は飛び去った。
今頃彼女はエンドリーネ伯爵家と共に同じ星空を見ていることだろう。
ユリウス様を猫にしてしまったにも関わらず、ドロシーは屋敷の住人たちにおおむね好意的に受け入れられてる。ドロシーはバートラム様やスザンヌ様の懐の深さに戸惑っているようだった。
「見た。こっちにも流れた」
開けた場所に敷布を敷き、私はリュオンと手を繋いで仰向けに寝転がっている。
私と彼の手首に光るお揃いの腕輪は、リュオンが昨日プロポーズの言葉と共に贈ってくれたもの。
ダイヤモンドよりも硬く高価なミスリル銀で出来た腕輪の中心には小さな宝石が象嵌されていた。
私が青、リュオンが銀色。互いの瞳の色だ。
シンプルな意匠の腕輪に私は一目で惚れ込んだ。