妹に全てを奪われた伯爵令嬢は遠い国で愛を知る
――どんな秘密であろうと決して口外しません。
その意思を込めて即座に頷くと、スザンヌ様はほんの少しだけ微笑んで夫に向き直った。
「望み通り、セラをユリウスが暮らす別館付きの侍女として雇って差し上げたらいかがです? 誰にも解けなかったユリウスの魔法を解いたリュオンの前に、八年前に出会った他国の少女が名前と身分を捨てて再び目の前に現れたというのも、わたくしにはなにか運命のようなものを感じます。ここは一つ、彼女が新しい風を吹かせてくれることを信じてみませんか? いくらショックな出来事があったとはいえ、ユリウスは将来あなたの後を継ぐ伯爵家の嫡男です。いつまでも引きこもらせているわけにもいきませんわ。ノエルに代行させるにも限度があります。やはりあの子自身が社交界に顔を出さなければいけない、そうでしょう?」
「……。そうだな」
思案顔を見せた後、バートラム様は頷いた。
「良かろう。セラをユリウス付きの侍女とする」
その意思を込めて即座に頷くと、スザンヌ様はほんの少しだけ微笑んで夫に向き直った。
「望み通り、セラをユリウスが暮らす別館付きの侍女として雇って差し上げたらいかがです? 誰にも解けなかったユリウスの魔法を解いたリュオンの前に、八年前に出会った他国の少女が名前と身分を捨てて再び目の前に現れたというのも、わたくしにはなにか運命のようなものを感じます。ここは一つ、彼女が新しい風を吹かせてくれることを信じてみませんか? いくらショックな出来事があったとはいえ、ユリウスは将来あなたの後を継ぐ伯爵家の嫡男です。いつまでも引きこもらせているわけにもいきませんわ。ノエルに代行させるにも限度があります。やはりあの子自身が社交界に顔を出さなければいけない、そうでしょう?」
「……。そうだな」
思案顔を見せた後、バートラム様は頷いた。
「良かろう。セラをユリウス付きの侍女とする」