初夜を拒む皇女は敵国の皇太子に溺愛される
彼は、それ以上近づいてこなかった。
伸ばしかけた手も、そのまま下ろす。
静かに、一歩分の距離を取った。
「……分かった」
あまりにもあっさりとした声。
思わず顔を上げる。
「君が、俺を夫と認めるまで触れない」
淡々と、けれど揺るがない響き。
「安心してくれ」
その言葉に、胸がわずかに痛む。
なぜ、そんなに優しいのか分からない。
「俺は、君を支配したいわけじゃない」
静かに続ける声。
そのまま、私は背を向けた。
これ以上、見ていられない。
心が揺れてしまう。
――その時だった。
後ろから、そっと腕が回る。
強引ではない、けれど逃れられない抱擁。
「……君の心が欲しいんだ」
耳元で、低く囁かれる。
その一言が、胸の奥に深く落ちた。
拒んでいるはずなのに。
なぜか、離れられなかった。
伸ばしかけた手も、そのまま下ろす。
静かに、一歩分の距離を取った。
「……分かった」
あまりにもあっさりとした声。
思わず顔を上げる。
「君が、俺を夫と認めるまで触れない」
淡々と、けれど揺るがない響き。
「安心してくれ」
その言葉に、胸がわずかに痛む。
なぜ、そんなに優しいのか分からない。
「俺は、君を支配したいわけじゃない」
静かに続ける声。
そのまま、私は背を向けた。
これ以上、見ていられない。
心が揺れてしまう。
――その時だった。
後ろから、そっと腕が回る。
強引ではない、けれど逃れられない抱擁。
「……君の心が欲しいんだ」
耳元で、低く囁かれる。
その一言が、胸の奥に深く落ちた。
拒んでいるはずなのに。
なぜか、離れられなかった。