初夜を拒む皇女は敵国の皇太子に溺愛される
第5章 引き裂かれる心
夜の静寂が、城を包み込んでいた。
灯りを落とした部屋の中、私は一人、窓辺に立っていた。
風が、静かにカーテンを揺らす。
その時――
「……リゼリア姫、こちらへ」
低く、押し殺した声が響いた。
はっとして振り返る。
扉の隙間に、影が立っていた。
「……セリオス」
胸が、強く鳴る。
彼は周囲を警戒するように視線を巡らせると、短く言った。
「こちらへ」
迷う暇もなく、私は彼の後を追った。
廊下を抜け、人目につかない裏庭へ。
誰にも気づかれない場所。
夜の闇に包まれたその空間で、彼は足を止めた。
静寂が落ちる。
やがて、ゆっくりと振り返る。
その瞳には、強い決意が宿っていた。
「……リゼリア姫」
低く、確かな声。
「時は来ました」
その一言が、胸の奥に重く響いた。
灯りを落とした部屋の中、私は一人、窓辺に立っていた。
風が、静かにカーテンを揺らす。
その時――
「……リゼリア姫、こちらへ」
低く、押し殺した声が響いた。
はっとして振り返る。
扉の隙間に、影が立っていた。
「……セリオス」
胸が、強く鳴る。
彼は周囲を警戒するように視線を巡らせると、短く言った。
「こちらへ」
迷う暇もなく、私は彼の後を追った。
廊下を抜け、人目につかない裏庭へ。
誰にも気づかれない場所。
夜の闇に包まれたその空間で、彼は足を止めた。
静寂が落ちる。
やがて、ゆっくりと振り返る。
その瞳には、強い決意が宿っていた。
「……リゼリア姫」
低く、確かな声。
「時は来ました」
その一言が、胸の奥に重く響いた。