紅き月夜に 永遠の想い~運命に導かれた月夜の出逢い~
月に呼ばれし解放者と、世界を守護する月王様と、紅に染まる月。
「そうですね。お話したいことはたくさんあるのですが、まずは月王様のことから話しましょうか。今、美緒さんがいる世界――……セラフィリアは、月王様が創造され、守護されている世界なんです。わかりやすく言うならば、人々から『神』と崇められる偉大な御方こそが月王様なのです」
他に例を見ないほど、類い稀な美しい容貌を持つアルトゥールに、話を聞いてくれますか? と押し迫られ、神々しいまでの圧倒的な美しさを前に断るに断れず、不本意ながら話を聞くことを了承した私は、ものの数秒とも経たないうちから、甘んじて彼の要求を受け入れたことを、早くも後悔し始めていた。
こほり、と咳ばらいを一つ溢し、水を得た魚のように生き生きと瞳を輝かせ、意気揚々と語らい始めたアルトゥールの話に、耳を傾けたまでは良かったものの、やはり彼の話すことは、初っ端から飛躍しすぎていて、どうにもついていけそうにない。
そもそも、今のこの時代、『神様』の存在を純粋に信じている人間なんているのだろうか。
とそんなことを思ったが、ようよう考えてみれば、レナードなんかは正しく、神様の教えを世の人々に伝える神官職に就いているわけだし、地球目線で考えてみても、信仰する神に違いはあれど、様々な宗教団体が星の数ほども存在することを思えば、文明の利器に溢れた現代社会に於いても、『神様』という存在は、案外、身近にあるのかもしれない。
けれども、神社やお寺に参拝に行って、お賽銭を投げ入れ、神様に願懸けこそすれど、やはり神様というのは、どこかはっきりとしない『偶像』にしか過ぎないから、こうして具体的に話に出されても、いまいちピンとこないというのが本音だ。
しかも、この手の話は、長くなりがちなのが、お約束。
このまま話を聞き続けても大丈夫かしら、と一抹の不安を覚えたものの、不可抗力だったとはいえ、話を聞くと言ったのは自分自身だ。
つい先ほど引き受けたばかりの任務を、早々に放棄するのは、ポリシーに反してしまう。
これは試練だと思って乗り切ろう、と腹をくくり、気合を入れ直して、アルトゥールの話に耳を傾けたものの。
「民の前に直接姿を現すようなことはありませんが、世界の秩序が乱れぬよう、月王様はいつもセラフィリアを陰ながらお守りしているのです。正しくこれぞ縁の下の力持ちというものですよねえ」
「う……うん、まあ、そうだねえ……」
ツキオウ様の従者を名乗るだけのことはあって、アルトゥールのツキオウ様への敬畏は、海の底よりもずっとずっと深いらしい。
ツキオウ様への熱き想いを迸らせ、同意を求めてきたアルトゥールに戸惑いつつ、相槌を打てば、アルトゥールは満足げに、うむ、と頷く。
そうしてここから彼はさらに話を加速させると、ツキオウ様が封印されるに至るまでの詳細について語り始めた。
「美緒さんは、おおよそ千年に一度の周期で、この世界の月が異変を起こしていることは、ご存じでしょうか?」
「はい。それはほんの少し前にアレクから聞きました。血を吸い上げたような紅に染まった月が、異変の象徴であることも聞いています」
「そうでしたか。それならば話は早いですね。千年に一度起こるという月の異変は、年単位でのずれこそあれど、必ず起こる――月王様にとっては試練とも言えるべき『運命』なのです。こればかりは月王様の偉大なる力を以てしても止めることは適いません。
一度、異変が起きれば、本来の波長を取り戻すまで、早くても三年の間、月は不安定になり、従来は琥珀色であるはずのその色を、あのような禍々しい紅へと変え、幾度となく、月蝕を繰り返します。
琥珀色の月は月王様の象徴そのもの。
ですから異変が起こった際、世界を守護する月王様の力も、必然的に弱まってしまうのです。普段であれば、何でもない些細なことでも、大きな致命傷となりかねないため、不測の事態に備えて、月王様も、いつにもまして万全の態勢を整えておられたのです。ですが不運にも、今からおおよそ一年前、琥珀色だった月が禍々しい紅へと変わったあの日、大規模な月蝕が起きてしまいました。それは月王様を亡き者にしようと企てる悪党どもにとって、またとない絶好のチャンスとなったのでしょう。
その日、懼れていた事態が、ついに起きてしまったのです!」
どうやら話は佳境に入ったらしい。
アルトゥールにとって、その記憶はかなり苦いものだったらしく、物語を紡ぐアルトゥールの表情と口調は、まるで役者の魂でも乗り移ったがごとく、千差万別くるくると変化してゆく。
偶然にもアレクからこの世界に起きている異変のことは聞いていたから、あまり混乱せずに、アルトゥールの話を受け入れられているけれど、それでも現実に起きたことのようには思えず、どこかお伽話でも聞いているような気分に陥ってしまう。
それにしても世界を守護する神様の命を狙う悪党がいるだなんて、いったいどんな相手なんだろう。
魔物だとか妖精だとかが普通に存在する世界だから、やっぱり大魔王的なラスボスがいるのかなあ。
とそんなことを考えていたらば。
「琥珀色だった月が禍々しい紅へと変わり、本来の力を発揮できなくなっていたところに、大規模な月蝕までもが重なってしまい、著しく力を失われた月王様は、憎き悪党どもに封印されてしまったのです! 月王様の傍に仕える者として、私も一矢報いろうと応戦しましたが、悪党どもの方が一枚も二枚も手強く、月王様を御守りするどころか、私も封印されることとなってしまったのです」
よほど苦汁を飲まされたのだろう。
力なく肩を落とすと、アルトゥールは、さめざめと泣き出す。
「うわわわわ! って泣かないで! アルトゥールがとっても辛い想いをしたのはわかったわ。だからこれからどうするか、それを話しましょう。聞きたいことは色々とあるのだけれど、結論から言うと、封印されてしまったツキオウ様を解放するのが、私の役目、ってことだよね?」
泣き出してしまったアルトゥールを宥めつつ、刺激を与えないよう、優しく問いかければ、アルトゥールは鼻をずるずると啜りながらも、こくこく、と頷く。
いやそれにしても鼻水を垂らしていても、なお、その美しさが損なわれないのって、なんか仕様がおかしくない!?
とそんな下らないことを思っていたら、真っ白な衣の長い袖口で、目尻に浮かんだ涙と、ついでとばかり垂れ下がった鼻水をそっと拭うと、アルトゥールはゆるゆると唇を開いた。
「ええ、そうですね。月に異変が起きるたびに、いつも月王様は善からぬ輩に、その命を狙われておりました。ですので月王様は万が一の事態に備え、保険をかけておいでになられたのです」
「ええっと、もしかしていやもしかしなくても、その保険ってのが、異世界から召喚される『月に呼ばれし解放者』ってこと?」
「ええ、そうです。美緒さんは察しが利く御方ですね。異変が起きる時期については、おおよその目安がつきますし、月が異変を起こした際、頻繁に月蝕が起きることも知っていましたので、万が一の事態を懼れられ、月蝕が起きる夜にセラフィリアのどこかに『月に呼ばれし解放者』が現れるようにしたのです。
セラフィリアで生きる者の中から解放者を選んでも良かったのですが、そうするとすぐに発見され、最悪の場合、殺害される危険性もありましたので、月王様は万が一にも封印された際に限り、ご自身を解放できる力を『異世界』に住まう人間に無作為に与えられたのです。そうして今回選ばれたのが、美緒さんだったというわけです」
一息に話してアルトゥールは、伝えるべきことは伝えたとばかり、ほう、と息を吐く。
そんなアルトゥールの横で、宝くじで一等一億円を当てるよりも、さらに低確率――……いな銀河的低確率で『月に呼ばれし解放者』という役目を引き当てていたことを知り、そんなのに当選したって全然嬉しくない――っ! とやさぐれつつ、今はそれよりももっと大事なことを聞かなければ、と思い、私はずうっと心の中で燻っていたそれをアルトゥールに聞いてみることにした。
「私がセラフィリアに喚ばれた理由と、この世界で自分がやるべきことは理解したわ。もちろん協力も惜しまないつもりだけれど、でも私には日本に家族がいるの。私が忽然と姿を消してから、もう一か月半以上が過ぎているし、みんな心配して大騒ぎになっているわ。きっと新聞の三面記事に取り沙汰されているだろうし、下手したらワイドショーとかで『美人女子高校生、謎の失踪!』とかそんな感じの見出しがつけられて、連日、放送されてるかもしれないし……せめてパパやママに無事でいることを伝えられたりはできないの?
こんな風に言っちゃあダメかもしれないけれど、私から言わせれば、誘拐も同然でいきなり知らない世界に連れて来られた挙句、封印された神様をお救い下さいって、一方的にお願いされても、ちょっと理不尽というか、不平等かなあって思うんだよねえ。ごめんね、アルトゥール。
私は世のため、人のためになら、自分を犠牲にできるほどの慈善家でもなければ、そこまでできた人間でもないの。どっちかと言えば、世の中、ギブアンドテイク派、なんだよね」
いい子ぶってさえいれば、何でも丸く収まるわけではない。
封印された神様を助けるという大仕事を引き受けるからには、それに見合った見返りはもらわないとね、と思いつつ、それとはなしに日本にいる両親に安否確認だけでも取れないだろうか、と交渉に打って出れば、アルトゥールは、ああ、そのことでしたら、と言って、翡翠色の瞳をやんわりと細めると、にこり、と笑んだ。
「美緒さんがこちらの世界に召喚されている間、貴女の世界の時間は止めています。ですので腰を据えて月王様の救出に全力を注いで下さい」
他に例を見ないほど、類い稀な美しい容貌を持つアルトゥールに、話を聞いてくれますか? と押し迫られ、神々しいまでの圧倒的な美しさを前に断るに断れず、不本意ながら話を聞くことを了承した私は、ものの数秒とも経たないうちから、甘んじて彼の要求を受け入れたことを、早くも後悔し始めていた。
こほり、と咳ばらいを一つ溢し、水を得た魚のように生き生きと瞳を輝かせ、意気揚々と語らい始めたアルトゥールの話に、耳を傾けたまでは良かったものの、やはり彼の話すことは、初っ端から飛躍しすぎていて、どうにもついていけそうにない。
そもそも、今のこの時代、『神様』の存在を純粋に信じている人間なんているのだろうか。
とそんなことを思ったが、ようよう考えてみれば、レナードなんかは正しく、神様の教えを世の人々に伝える神官職に就いているわけだし、地球目線で考えてみても、信仰する神に違いはあれど、様々な宗教団体が星の数ほども存在することを思えば、文明の利器に溢れた現代社会に於いても、『神様』という存在は、案外、身近にあるのかもしれない。
けれども、神社やお寺に参拝に行って、お賽銭を投げ入れ、神様に願懸けこそすれど、やはり神様というのは、どこかはっきりとしない『偶像』にしか過ぎないから、こうして具体的に話に出されても、いまいちピンとこないというのが本音だ。
しかも、この手の話は、長くなりがちなのが、お約束。
このまま話を聞き続けても大丈夫かしら、と一抹の不安を覚えたものの、不可抗力だったとはいえ、話を聞くと言ったのは自分自身だ。
つい先ほど引き受けたばかりの任務を、早々に放棄するのは、ポリシーに反してしまう。
これは試練だと思って乗り切ろう、と腹をくくり、気合を入れ直して、アルトゥールの話に耳を傾けたものの。
「民の前に直接姿を現すようなことはありませんが、世界の秩序が乱れぬよう、月王様はいつもセラフィリアを陰ながらお守りしているのです。正しくこれぞ縁の下の力持ちというものですよねえ」
「う……うん、まあ、そうだねえ……」
ツキオウ様の従者を名乗るだけのことはあって、アルトゥールのツキオウ様への敬畏は、海の底よりもずっとずっと深いらしい。
ツキオウ様への熱き想いを迸らせ、同意を求めてきたアルトゥールに戸惑いつつ、相槌を打てば、アルトゥールは満足げに、うむ、と頷く。
そうしてここから彼はさらに話を加速させると、ツキオウ様が封印されるに至るまでの詳細について語り始めた。
「美緒さんは、おおよそ千年に一度の周期で、この世界の月が異変を起こしていることは、ご存じでしょうか?」
「はい。それはほんの少し前にアレクから聞きました。血を吸い上げたような紅に染まった月が、異変の象徴であることも聞いています」
「そうでしたか。それならば話は早いですね。千年に一度起こるという月の異変は、年単位でのずれこそあれど、必ず起こる――月王様にとっては試練とも言えるべき『運命』なのです。こればかりは月王様の偉大なる力を以てしても止めることは適いません。
一度、異変が起きれば、本来の波長を取り戻すまで、早くても三年の間、月は不安定になり、従来は琥珀色であるはずのその色を、あのような禍々しい紅へと変え、幾度となく、月蝕を繰り返します。
琥珀色の月は月王様の象徴そのもの。
ですから異変が起こった際、世界を守護する月王様の力も、必然的に弱まってしまうのです。普段であれば、何でもない些細なことでも、大きな致命傷となりかねないため、不測の事態に備えて、月王様も、いつにもまして万全の態勢を整えておられたのです。ですが不運にも、今からおおよそ一年前、琥珀色だった月が禍々しい紅へと変わったあの日、大規模な月蝕が起きてしまいました。それは月王様を亡き者にしようと企てる悪党どもにとって、またとない絶好のチャンスとなったのでしょう。
その日、懼れていた事態が、ついに起きてしまったのです!」
どうやら話は佳境に入ったらしい。
アルトゥールにとって、その記憶はかなり苦いものだったらしく、物語を紡ぐアルトゥールの表情と口調は、まるで役者の魂でも乗り移ったがごとく、千差万別くるくると変化してゆく。
偶然にもアレクからこの世界に起きている異変のことは聞いていたから、あまり混乱せずに、アルトゥールの話を受け入れられているけれど、それでも現実に起きたことのようには思えず、どこかお伽話でも聞いているような気分に陥ってしまう。
それにしても世界を守護する神様の命を狙う悪党がいるだなんて、いったいどんな相手なんだろう。
魔物だとか妖精だとかが普通に存在する世界だから、やっぱり大魔王的なラスボスがいるのかなあ。
とそんなことを考えていたらば。
「琥珀色だった月が禍々しい紅へと変わり、本来の力を発揮できなくなっていたところに、大規模な月蝕までもが重なってしまい、著しく力を失われた月王様は、憎き悪党どもに封印されてしまったのです! 月王様の傍に仕える者として、私も一矢報いろうと応戦しましたが、悪党どもの方が一枚も二枚も手強く、月王様を御守りするどころか、私も封印されることとなってしまったのです」
よほど苦汁を飲まされたのだろう。
力なく肩を落とすと、アルトゥールは、さめざめと泣き出す。
「うわわわわ! って泣かないで! アルトゥールがとっても辛い想いをしたのはわかったわ。だからこれからどうするか、それを話しましょう。聞きたいことは色々とあるのだけれど、結論から言うと、封印されてしまったツキオウ様を解放するのが、私の役目、ってことだよね?」
泣き出してしまったアルトゥールを宥めつつ、刺激を与えないよう、優しく問いかければ、アルトゥールは鼻をずるずると啜りながらも、こくこく、と頷く。
いやそれにしても鼻水を垂らしていても、なお、その美しさが損なわれないのって、なんか仕様がおかしくない!?
とそんな下らないことを思っていたら、真っ白な衣の長い袖口で、目尻に浮かんだ涙と、ついでとばかり垂れ下がった鼻水をそっと拭うと、アルトゥールはゆるゆると唇を開いた。
「ええ、そうですね。月に異変が起きるたびに、いつも月王様は善からぬ輩に、その命を狙われておりました。ですので月王様は万が一の事態に備え、保険をかけておいでになられたのです」
「ええっと、もしかしていやもしかしなくても、その保険ってのが、異世界から召喚される『月に呼ばれし解放者』ってこと?」
「ええ、そうです。美緒さんは察しが利く御方ですね。異変が起きる時期については、おおよその目安がつきますし、月が異変を起こした際、頻繁に月蝕が起きることも知っていましたので、万が一の事態を懼れられ、月蝕が起きる夜にセラフィリアのどこかに『月に呼ばれし解放者』が現れるようにしたのです。
セラフィリアで生きる者の中から解放者を選んでも良かったのですが、そうするとすぐに発見され、最悪の場合、殺害される危険性もありましたので、月王様は万が一にも封印された際に限り、ご自身を解放できる力を『異世界』に住まう人間に無作為に与えられたのです。そうして今回選ばれたのが、美緒さんだったというわけです」
一息に話してアルトゥールは、伝えるべきことは伝えたとばかり、ほう、と息を吐く。
そんなアルトゥールの横で、宝くじで一等一億円を当てるよりも、さらに低確率――……いな銀河的低確率で『月に呼ばれし解放者』という役目を引き当てていたことを知り、そんなのに当選したって全然嬉しくない――っ! とやさぐれつつ、今はそれよりももっと大事なことを聞かなければ、と思い、私はずうっと心の中で燻っていたそれをアルトゥールに聞いてみることにした。
「私がセラフィリアに喚ばれた理由と、この世界で自分がやるべきことは理解したわ。もちろん協力も惜しまないつもりだけれど、でも私には日本に家族がいるの。私が忽然と姿を消してから、もう一か月半以上が過ぎているし、みんな心配して大騒ぎになっているわ。きっと新聞の三面記事に取り沙汰されているだろうし、下手したらワイドショーとかで『美人女子高校生、謎の失踪!』とかそんな感じの見出しがつけられて、連日、放送されてるかもしれないし……せめてパパやママに無事でいることを伝えられたりはできないの?
こんな風に言っちゃあダメかもしれないけれど、私から言わせれば、誘拐も同然でいきなり知らない世界に連れて来られた挙句、封印された神様をお救い下さいって、一方的にお願いされても、ちょっと理不尽というか、不平等かなあって思うんだよねえ。ごめんね、アルトゥール。
私は世のため、人のためになら、自分を犠牲にできるほどの慈善家でもなければ、そこまでできた人間でもないの。どっちかと言えば、世の中、ギブアンドテイク派、なんだよね」
いい子ぶってさえいれば、何でも丸く収まるわけではない。
封印された神様を助けるという大仕事を引き受けるからには、それに見合った見返りはもらわないとね、と思いつつ、それとはなしに日本にいる両親に安否確認だけでも取れないだろうか、と交渉に打って出れば、アルトゥールは、ああ、そのことでしたら、と言って、翡翠色の瞳をやんわりと細めると、にこり、と笑んだ。
「美緒さんがこちらの世界に召喚されている間、貴女の世界の時間は止めています。ですので腰を据えて月王様の救出に全力を注いで下さい」