敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です
「さっきの原稿は完璧だった。お前を手放す日がそう遠くないうちに来そうだ。成長したな」

 雪は驚いて顔をあげた。

「もしかして、それって褒めてくださってるんですか?明日は雨に違いない」

 目の前でグラスを空けていた。だがこれ以上そそがないと決めた。

「チーフ顔色が悪いですよ。先週も忙しそうだったし、とても疲れてるでしょう?」

「……そうかもな」

「もう飲むのはやめて帰りましょう。今日は一分でも早く帰ってゆっくり休んでください」

 雪は高原を促して出口へ向かった。

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