敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です
 何故かその記事が内外から高い評価を受けて、突然連載コラムを任された。

 高原チーフの秘蔵っ子だという噂が流れて、四年目の春からはトントン拍子にサブリーダーとなった。

 それからの仕事は信じられないくらい順風満帆だ。忙しいのだけが玉に瑕。

 雪の夢は、高原チーフのようにいつか自分のチームを持つこと。つまり、チームリーダーになることだ。

 それにはいくつかの関門がある。

 大きな会社の担当になって、ある程度の記者として内外共に認められること。

 その会社の担当記者として認められてこそ、存在価値があがり、色々な情報も耳へ入るようになってくる。

 つまり、取材先との信頼関係だ。

 大きなグループ企業だったりすると、他のグループ内企業の情報を得ることもできるようになったりする。

 雪にはまだそういった大きな企業が任されていなかった。

 それが足がかりになることは他のチームからも聞いて知っていた。

 まずは上司の信頼を得ることだ。

 万が一空きが出ても推薦してもらわないと担当にはなれない。

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