敏腕記者の怪我は溺愛の始まり~そんな昇格結構です
 目を大きく見開いてこちらを見て固まってる。

「は、はは……!そう?わかったよ」

 気づいているとは思うけど、野村君にもチャンスをあげたい。

 子供が欲しいだけで、ショックからむやみに探してほしくない。

「佐山、いい子だな。離れてからわかったよ」

「そうですか?」

「我慢もいいけど、ほどほどにね。身体にくるぞ」

「はい。小西さんこそ、無理しないでください」

「するわけない。雪と違ってここにためないからな」

 胸を叩く彼女の笑顔を後に、私は席を立った。

 チーフが結婚するかもしれない。

 それは雪にとって大きなショックだった。
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